合成音訳とは

ヴォーカメイド女学生

 音声合成技術により作りだされた人工的な音声を合成音声と言います。
 実用的にはカーナビやエレベーターなどの音声案内などによくつかわれていますね。
 この合成音声を使った音訳を「合成音訳」と名付けました。

私が音訳を始めたころには

初音ミク

合成音声というものもまだ品質がいまいちで、アクセントやイントネーションなど違和感を覚えて文学作品の音訳には適さないものでした。
 ところが最近では「初音ミク」などのヴォーカロイドという歌を歌える合成音声などもあり、歌を歌えるならアクセントやイントネーションなども調整可能なんだろうということで、いろいろ探してみました。
 そうすると合成音声もなかなか進化しているようで、フリーソフトでもいろんなものが出ているようです。


そこでいくつかダウンロードして試してみましたが

読書をする女性

その多くは声質が耳触りがよくなかったり、発音が聞き取りにくかったり、アクセントやイントネーションなどが調整できなかったり、テキストを読み上げる精度が良くなかったり、やはりいくつか問題点があって、文学作品の音訳には使い辛いものでした。
 ところが、歌も歌わせられる有料ソフトがあって、それのフリー版というものを見つけました。
 フリー版ではこの歌を歌わせる機能が削除されているのと、読み上げる途中で「この音声は○○のフリー版です」というような宣伝文句が強制的に入るということなのです。
 このソフトには男性二人と女性二人の計四人の合成音声が搭載されているのですが、そのうちの女性の一人の音声がこれまで試してみたどの合成音声よりも耳触りが良かったのです。他の三人の音声はちょっと肉声とはかけ離れて聴き辛いものでしたが、この女性の音声はちょっとアニメっぽい発音ながら、かなり聴きやすいものだったのです。


読み上げ精度もなかなかのレベルで

音訳を聴く外人女性

読み間違えている部分もテキストの方を工夫してやったり、ユーザー辞書に登録してやれば修正はでき、またこのユーザー辞書には音階は設定できないもののアクセントの設定はできるので、そんなに違和感のないアクセントやイントネーションに調整することができました。
 色々言うより聴いていただいた方が早いと思って、とりあえずこれまで製品化したもののうち一番短い「蜘蛛の糸」を、この合成音声エンジンで音訳してみました。
 先ほど書きましたようにチョット舌足らずなアニメっぽい発音だったり、日本語のうまい外人の様なイントネーションだったりする部分はあるものの、十分鑑賞に堪えるものではないでしょうか。

↓ここをクリック(合成音訳「蜘蛛の糸」)
ご覧の環境ではFlashを再生することができません


テキストを読みこませただけでは

初音ミク

この品質のものはできません。
 先ほど書きましたようにテキストを工夫したりユーザー辞書を活用したりでアクセントやイントネーションを調整し、wave編集ソフトで「この音声は○○のフリー版です」のような宣伝文句を削除し、間を調整し、音質をいろいろ調整して出来たものです。
 オリジナルの音声よりだいぶ聴きやすい音質になっていると思います。この品質なら文学作品の音訳として実用的なレベルではないでしょうか。
 自分で音訳や朗読をして録音してみた事がある人ならわかると思いますが、まず自分の喉の調子で痰が絡んだり声がかすれたり、また読んでいる途中で読み間違えたり噛んでしまったり、それ以外にも車やヘリコプターの雑音を拾ったり、近くで子供が騒いだり、本当に邪魔が入ります。
 特に長くなればなるほどそんな障害が入りやすく、長編の音訳や朗読は不可能なのではないかと思ってしまうぐらいです。実際これまで製品化したものでも、CD1枚分を完成させるのに一カ月ぐらいかかってしまっています。


この合成音訳なら

初音ミク

少なくとも喉の調子や雑音の心配をすることがありません。
 読み間違えたり噛んだりすることもありません。
テキストを工夫したりwaveを編集する手間は結構掛かりますが、どんな長編でも時間さえかければ完成させることができます。
 自分の肉声による音訳に比べれば、その時間もだいぶ短縮できるでしょう。
 もしこの品質でみなさんに受け入れていただくことができるなら、作品数を増やすのもそれほど難しいことではないのです。
 また販売価格も抑えることができるでしょう。


合成音声はまだまだ進化するでしょう

初音ミク

 声質の良いものも出てくるだろうし、発音の問題もある程度解決されてくるでしょう。しかし日本語はご存知のように、表記は同じでも言い方の違うことが多々あります。
 名前一つとっても「東」を「ヒガシ」と読んだり「アズマ」と読んだりしますね。「金の杯」は「キンノサカズキ」か「カネノサカズキ」か「カネノハイ」か「キンノハイ」かどう読みますか?これは前後の文脈を読んでみないと一概には言えないですね。
 読み方を指定するだけなら平仮名や片仮名で書けば良いだけなのですが、それではイントネーションがさらにおかしなことになってしまうのです。


読み上げソフトがいくら進化しても

初音ミク

音訳という作業は無くならないと思います。
 漢字仮名が混ざり合って独特の変化を遂げてきた日本語は、それほど機械的に音声に変換することが難しいのです。
 読み方一つ違っただけで、その文学作品を台無しにしてしまうことだってあり得るのです。
 音訳に携わっている人の仕事は、今は自分の声でいかにスムーズに違和感なく、しかも感情や解釈を排除して録音することなのですが、将来的にはこういう読み上げソフトに読み上げさせるテキスト作りになるのではないかとまで思います。
 音声や発音の品質は技術で何とかなっていくと思うのですが、文章の内容を正確に音声で伝えるには、やはりそこに人の手が入らざるを得ないと思うのです。


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